先に「向いていない人」
T12 Proは、全部入りで安いぶん割り切りもあるタブレットです。先に向かない人を挙げておきます。
- 『原神』『崩壊:スターレイル』を高画質・60FPSで遊びたい人
- 120Hzなどの高リフレッシュレートで、FPSの反応速度を詰めたい人
- 筆圧検知つきのペンで、本格的にイラストや漫画を描きたい人
この3つに当てはまるなら、別のタブレットを探したほうが後悔しません。逆に、動画・電子書籍・ブラウジング、軽めのゲーム、車や外出先でのLTE通信が中心なら、かなり条件に合う1台です。
基本スペックを整理
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ディスプレイ | 11.5インチ IPS液晶/2800×1840(2.8K)/60Hz |
| SoC | MediaTek Helio G100(TSMC 6nm) |
| メモリ/ストレージ | 8GB/256GB(microSDで最大1TB) |
| バッテリー | 8,000mAh |
| 通信 | 4G LTE SIMフリー(デュアルSIM対応) |
| OS | Android 16 |
| 付属品 | キーボード、ワイヤレスマウス、タッチペン、ケース、保護フィルム |
※価格・仕様・付属品は変更される場合があります。購入前に販売ページで最新情報を確認してください。
画面は2.8K、動画と電子書籍は気持ちいい
この機種でいちばん目を引くのは画面です。11.5インチで2800×1840なので、画素密度は約295ppi。文字の輪郭がくっきり出ます。Widevine L1にも対応しており、NetflixやAmazon Prime Videoを高画質で見られます。
実際に使った感想として、2.8Kの画面は綺麗です。
特にNetflixを高画質でめちゃくちゃ大きい画面で見れたことはとてもいい点でした!
ただし画面スペックの高さと、ゲームの描画性能は別の話です。後述します。
Helio G100の実力
CPUは高性能コアのCortex-A76が2つ、省電力コアのA55が6つという構成です。AnTuTu v10で約41万〜44万点とされています。ミドルレンジの下のほうから中ほどの位置づけです。
エントリー機に多いUNISOC T615(約24万点)と比べると、1.7倍ほどの処理能力があります。一方、Snapdragon 6 Gen 1のようなもう一段上のSoCには届きません。
ゲームはどこまで動く?
公開されている検証データをもとにまとめます。
| ゲーム | 設定 | 目安FPS | 印象 |
|---|---|---|---|
| Mobile Legends | 最高画質 | 54〜60 | 快適 |
| PUBG Mobile | スムース・高フレーム | 46〜60 | 快適に遊べる |
| Call of Duty: Mobile | 低〜中 | 36〜44 | 概ね快適、バトロワは設定を下げる |
| 原神 | 低 | 30〜34 | 遊べるが戦闘で20FPS台に落ちる |
| フォートナイト | 低 | 23〜26 | 非推奨 |
MOBA系や軽めの対戦ゲームは問題なさそうです。重量級の3Dゲームは、画質を落として30FPS狙いなら動く、というレベルでしょう。
理由は画面にあります。2800×1840は約515万画素で、フルHDの約2.5倍です。GPUのMali-G57 MC2にはかなり重く、重いゲームでは描画解像度が自動で下がります。UIは精細でも、3Dの中身は荒くなるということ。2.8Kの美しさは動画や読書で活きる性能で、ゲームでは活きにくい、と覚えておくと選びやすいです。
『原神』などは画質を落とすのに抵抗がなければ最低画質であればプレイは可能です。
「RAM最大32GB」の落とし穴
商品ページに「最大32GB」と書かれていますが、物理メモリは8GBです。残りは内蔵ストレージを使う仮想メモリです。
仮想メモリはゲームの速度を上げるものではありません。バックグラウンドのアプリが落ちにくくなる、という程度の効果です。この表記を物理32GBだと誤解して困惑した、という声もあるようです。購入前にここだけは押さえておきましょう。
4G LTE、車の長距離移動で大活躍
ここが一番の実用ポイントです。
SIMを入れればWi-Fiなしで通信できます。車での長距離移動では大活躍でした。スマホのテザリングに頼らず、タブレット単体で動画やネットが使えます。
格安SIMのデータシムを契約しましたがさすがに山道では一時的に電波がなくなりましたが快適にゲームや映画を視聴できました。
運転中は同乗者が使う前提で、くれぐれも運転者は触らないように。通信量には上限があるので、動画を流しっぱなしにするなら通信プランの容量は確認しておきたいところです。
付属品は全部入り、ただし割り切りも必要
キーボード、マウス、ペン、ケース、フィルムが最初から入っています。別途そろえる出費がないのは助かります。
- キーボード:英字配列で、キーピッチは約17mmとやや狭め。日本語配列に慣れた人は戸惑うかもしれません。
- マウス:乾電池式です。電池は別に用意が必要かもしれません。
- ペン:筆圧検知なし。メモ書きやタップ用と割り切ってください。イラストでは入力の遅延を指摘する声もあります。
実際にはおもちゃ程度と思っておいたほうがいいと思います。。
気になる点:充電が遅め
8,000mAhの大容量ですが、充電は10W〜18W程度と言われています。空から満充電まで時間がかかります。就寝前に挿しておく使い方なら気になりにくく、外出前にサッと充電したい人にはストレスになりやすいでしょう。
車の中だと充電しながらつかえたり、新幹線なども今は席で充電できるのでケーブルだけ忘れずに!
子どもに使わせたい人へ
Google Playが入るので、YouTube Kidsやゲームを入れられます。ファミリーリンクなどのペアレンタルコントロールで、使いすぎや不適切なサイトも制限できます。
Fireタブレットとの違い
私自身がFireから乗り換えた立場で言うと、大きな違いは次の3点です。
- Google Playが使える(Fireは基本Amazonのアプリストア)
- アプリの動きが軽快
- LTEで外でも通信できる
Fireのほうが価格が安く、子ども向けモデルもある、という良さはあります。
参考:【実機比較】Tabwee T90 vs T12 Pro|Fireから乗り換えて分かった違い
状況別の選び方
- 車や外出先で動画を見せたい:LTE付きのT12 Proが合います。
- 電子書籍や動画を綺麗に見たい:2.8K画面が活きます。
- 仕事や勉強にも使いたい:付属のキーボードとマウスですぐ使えます。
- 重いゲームがしたい:別の機種を検討してください。
- 子どもが中心で、通信不要:下位モデルのT90も候補です。
購入後に最初に確認したいこと
- 仮想メモリの設定(物理8GBの範囲か軽めの拡張にしておく)
- SIMのサイズと通信プランの容量
- 子どもに渡すならペアレンタルコントロール
- 保護フィルムの貼り付け(同梱品あり)
まとめ
T12 Proは、2.8K画面、LTE、付属品フルセット、約3万円台(※価格は変動します)をバランスよくまとめた多機能タブレットです。ゲーム専用機としては力不足ですが、動画、読書、ネット、軽めのゲーム、車での移動という使い方なら納得しやすい1台。重いゲームや本格イラストが目的でなければ、検討する価値はあります。

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